天気予報

台風進路予報が改善して予報円が小さくなります。

スカイデータの冨です。

主に西日本で大雨が続いています。中国でも洪水被害が発生しているようですね。該当地域の方は引き続き警戒してください。

実は先週の事になりますが、気象庁から台風進路予報の改善の発表がありました。

台風進路予報の改善について(気象庁)
http://www.jma.go.jp/jma/press/1606/15a/20160615_typhoon_yohoen.html

これによると、観測精度の向上、予報技術の向上により、従来よりも小さな予報円で提供されるという事です。つまり70%の確率で台風がその円内に入るという範囲が小さくなることにより、より台風の影響を受けそうな地域を限定できることを意味しています。台風の進路予報そのものは、「台風アンサンブル予報モデル」という数値シミュレーションを行って予測を行います。技術的にどのような改善があったのかは把握していませんが、このシミュレーション・モデルの精度が上がったという事でしょう。

ちなみに、台風の中心と予報円の中心はずれています。自分も以前、台風進路予報図を作成するプログラムを開発していた際に気づいたのですが、中心点が2つ与えられているんですね。当たり前と言えば当たり前なんですけど。気になった方は、今度、進路予報図を見るときに注意してみてください。

それにしても、今年2016年は6/22現在、いまだに台風が発生していません。観測記録が残っている範囲で四位の遅さです。